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★ 歴史を感じる街並みへ―小江戸・川越 ★

あしあと「小江戸」川越の歴史探訪あしあと

 埼玉県の中心に近い川越市は,県内で最初に市制施行をした歴史ある街として知られています。保存されている蔵のある街並みは,関東地方の中でも屈指の歴史を誇っています。こういった歴史を感じさせる街並みが好きなうちにとって,ご近所のここを早いうちに訪れなかったのが,不思議なくらいなんですね。こちらに引っ越してきて3ヶ月が過ぎたこの日,カメラ片手にふらふらっとお散歩に出かけてみました。川越は「小江戸」との愛称で呼ばれていろとおり,江戸時代の街並みが一部に残っています。東武東上線川越市駅や西武新宿線本川越駅から,ところどころに見られる昔ながらの建物を見ながら歩くだけで,城下町として発展した街の歴史を感じることができます。
和菓子の店・亀屋


 駅からてくてく行くこと10分ほど,ある交差点から向こう側の様子が一変するんですね。この2区画はなんと,数億の予算をかけて電線を地下に移設させているんですよ。視界から電線が無くなると,町並みがすっきりみえることに気づいてもらえることでしょう。ここをお散歩してから他の街を歩くと,生活に必要なものではあるとはいえ,電柱と電線がいかに美観と調和できていないかがわかるような気がします。

 いよいよ蔵造りの街並みへと入ってゆきましょう。この交差点のそばに建っていて,まず通る人の目を向けさせそうなのが,和菓子の店「龜屋」です。いかにも今どきってものも置いているんですが,基本的にこの街の産物を中心に扱っています。2階窓にある分厚い扉や,全体的に重厚さを感じさせる造りがすごいですよね。前の道が舗装されているのが気になりますが,(時代が時代だから仕方ないって・・・),縁台に和装の人が座ってくれるなら,ぴったり合うって思いませんか?
あさひ銀行・川越支店


 ほんのちょっと北側には,クラシックな洋館スタイルのこの建物があります。赤い丸ポストが見事にマッチしているこれ,いったい何の建物なのでしょうね? とてもそう思えないかもしれないんですが,「あさ○銀行川越支店」なんですよ。江戸時代の街並みの中にあっても違和感を感じさせないのは,ちょっとびっくりするかもしれませんよ。あとは・・・,駐車車両と自転車がなければ,もっと雰囲気が良かったのにねぇ。赤い丸ポスト写真家 後藤徳雄氏の作品でもここが写されており,独特のこの建造物が写真を撮る人や絵を描く人の格好の被写体となってるみたいね。(「あ○ひ銀行」は現在,「りそ○銀行」と名称変更されています)。
いも菓子の店2階


 銀行の向かい側には,川越名物のいも菓子屋があります。奥の長喜院に入る路地から建物の横を見ると,ワビサビを感じる味わい深いものです。店舗入口脇には人力車が飾られており,ムードを高めてくれるのがうれしいです。建物の2階に目を向けると,ここが「蔵造りの街並み」と呼ばれる理由がよくわかっていただけるでしょう。街並み保存の条例がある(はず)とはいえ,こいった建造物が大切に保存されているんです。旧中仙道の宿場町,妻籠宿や奈良井宿などとは趣が異なりますが,人口の多い埼玉県の市街地でここまで保存を実行してることを,うちとしては高く評価したいと思いますね。もっと知名度が上がっても良いかなって思うんですが,関東地方には日光という歴史ある地があるので,どしても地味な印象が強いかな。
見事な蔵造り


 次の信号機のあるT字路のとこに,なにげに興味をひいた建物がありました。外見からだけでも十分なくらいに長い歴史を感じさせるものに思えますよね。道路の反対側からのアングルで撮ってみようと思って渡ると,道路端で年長のおと〜さまが絵を描いておられます。描いてはるのは水彩画だったんですが,横でしばらく見ていると,ちょいちょいって感じでどんどん筆を進めていっちゃって,ホンマにみごとでした。この場所に来る前には,あとあとにも出てくる川越の象徴,「時の鐘」も描いてこられたそうです。ご本人の許可を得て,下書きしているとこを写真に撮らせてもらいました。
お絵描き中


 川越といったら誰もが結びつけてしまうのが,「おいもの町」でしょう。実際にここ周辺はおいもの産地なのですから,その愛称どおりですけど。ふらふらとお散歩してるだけで,そこかしこに「いもせんべい」や「いも菓子屋」を見つけることができます。ふらっと立ち寄ってしまったあるお店のオリジナルは,「いもおにぎり」だそうです。ふかしたおいもをおにぎり形にしただけなんですけどね(笑) 少し前のことですが,このご主人の畑で重さが3キロもある「おばけいも」が採れたそうです。大きさはうしろにあるもの3つぶんくらいですから,いかに大きいかわかっていただけるでしょう。珍しいってことで取材にも来たそうですよ。お店に飾っておいたので最終的には腐ってしまい,実物は残っていないことがかえすがえすも残念なことです(/uu;)
名物おいも!


 中学生の一団がここで休憩していたのでちょこっと聞いてみたら,社会勉強ってことで取材に来ているそうでした。お店のご主人の話だと,北関東地区から遠征(?)に来ることも多いそうです。それなのに・・・,南関東からは来ないのはなぜなのかな。うちも東京23区内の中学校に通学してましたが,来たことはないですねぇ。あ・・・,「当時とは学校教育のタイプが違う」というのは言わない約束ですよ。
川越元町郵便局


 蔵造りの街並みの一番北はずれ,札の辻交差点そばに川越元町郵便局があります。行ったのは平日でしたので,もちろんのこと旅行貯金もしてきました。ここの局名ゴム印も絵入り印ですが,時の鐘をモデルにしたものになってました。スタンパー向けの情報ですが・・・,JR川越駅に置いてある旅のスタンプも,この時の鐘をデザインしているようです。建物の外観を「蔵造りの街並み」に合わせた造りにしてあるのは,当然のことじゃないかと思います。局名看板が木製なのも,うちとしてはお気に入りです。なんですが・・・,中に入ると「ほえっ(・・?)」って印象かもしれませんです。なんて言ったらいいんやろか,サイバー的(?)とかかなぁ。ちょっとコンピューター的なイメージとかしか言えないですぅ,語彙がそんなには多くないもので,あはは・・・ 町並み保存にこだわるんだったら,ここも雰囲気に合わせて欲しいなぁと,個人的には思ってしまったのでした。
レトロバス


 再びメイン通りに出ると,地元のバス会社が運営している「レトロバス」が停車してました。かなり独特のフォルムですが,ぱっと見ただけ,まあ,かっこエエものちゃいますか。本川越駅前に停まっているのを見てると,その昔に上野と浅草を結んでいた,懐かしの2階建てバスみたいな違和感を感じるんですけど,ここではあんましないんですね。・・・って,固定観念的イメージを描き過ぎかも。今回は乗る機会がありませんでしたが,駅からここまでだけでも乗車してみようかなぁと思います。車内がどんなものなのかにも興味がありますし,運賃は100円と「ワンコインバス」だった(違ったらごめんしてくださいませ)はずですしね。


あしあと「蔵造りの街並み」北部へあしあと

 時の鐘を見に行くために引き返す途中,うわさに聞いていたコンビニを発見しました。ちょいと話がそれますが・・・,景観保護条例があるところでは,看板とかの色合い対する規制が厳しいのは,みなさんもご存知のことと思います。一例を挙げると,黒磯駅から那須湯元へ向かう道を走ってくと,並木の中に立てられていてもおかしくない色合いで作られた看板を見ることができるんですね。ファミレスとかコンビニとか,普段見なれない茶系統なもんですから,しばらくは不思議な感じが残るんですよね。で,話を元に戻しまして・・・,ここも町の雰囲気に合わせて設計されてるんです。瓦屋根(笑)のコンビニ自体がすごいと思うのに,この写真を見てしまったら,かなりのカルチャーショックかもしれません。大笑いすることを覚悟の上で(笑),コンビニの入り口を見てやってくださいませ。うちはこれを見つけたとき,笑いが止まりませんでした,「ほぇぇ〜っ,そこまでするんか〜」って。飲みながら写真を見ないように気をつけてくださいませ。
時の鐘


 「蔵造りの街並み」の北部には,川越のシンボルともいえる「時の鐘」があります。詳しい説明は案内看板にお任せしちゃいましょう。以前にもちょこっと書いているように,郷愁を誘うこの形ゆえに,多くの人の被写体となっていますね。海外からの旅行者らしき方もビデオを回してみえましたし,キャンパスに筆を走らせてはる人も多くみえました。うちも「どこから撮ろうかな」と考えてカメラを構えてうろうろしていると,目の前のお店のご主人が,「あのあたりからが一番きれいに見えるよ」と教えてくれたので,そちらへと移動してみました。ふ〜ん,なるほど・・・,このアングルからだと,鐘楼の上部にある鐘までもしっかりと見ることができるんですね(*^o^*)
時の鐘


 15時が近くなったら,しばらく待ってみるのが良いでしょう。前出の案内看板にもあるように,この時間になると,機械仕掛けで鐘が打ち鳴らされるからです。通りに面した側にいるよりは,鐘楼の下をくぐって奥の神社らしき建物に近づいたほうが,鐘を鳴らす様子を見ることができますよ。「ゴォ〜〜ン」という哀愁のある音は,目を閉じて静かに耳を傾けるのが良いと思うんですが,さすがに人気スポットだけあって,いつもにぎやかです。観光バスなどで街並み散策に来られる人も多く,平日休日を問わず混み合いますんで,人波が一気にひく冬の日没後,18時の鐘の音がもっとも静かに聴けるんじゃないかなと。
いもアイス


 「蔵造りの街並み」から少し離れたところに,「菓子屋横丁」と呼ばれる駄菓子屋集落があります。ここの詳細説明についても,案内看板に譲ることにしましょう。こちらは電柱が残ったままですが,木製の電柱に見えるように周囲を茶色の樹脂のようなので囲んでいます。横丁の方に聞いてみると,通常の電柱の数倍の値段がするとか・・・

 ここについては説明が不要でしょう。子供のころにお小遣いを手に,近くの駄菓子屋さんに買い物に行った,あのころを思い出させるような懐かしの品々が並んでいます。同世代や60代くらいの人といっしょに行くと,ホンマに大騒ぎできるくらい楽しめることでしょう。おやつタイムにちょうどいいので,「いもアイス」を食べてみることにします。う〜ん,味を理解してもらうためには,どうやって説明したら良いかなぁ・・・ 直感的に言って「冷たい焼き芋」かな。あの「ほくほく感」が冷たいままで体験できる,ホントに不思議な味です(^^;ゞ
大イチョウ


 この駄菓子屋横丁の中には,「ロング麩菓子(あの麩菓子の長さ1メートル版)」なんてのもあったりします。いくつものお店が作っていますけど,どこもが「うちが一番!」と言っている,観光地にありがちなパターンなのが笑えます。記念に買ってく人は多いみたいですが,折らないようにかかえて歩いてる姿は,傍から見てるとおもろいです(^^;ゞ

 街並みのお散歩を楽しんだあと,もっぺん「時の鐘」の前を通り,交通量の少ない裏道を抜けて川越駅方向へと向かってきます。どこをどうやって抜けてゆくかの説明は,どうやっても難しいので割愛させてもらいます。三光ホテ○の東側,パ○ンコ藤沢プラザの北側,マンションに囲まれた小さな神社の中に,樹齢600年にもなろうという「大イチョウ」が堂々と2本並んでいるのです。その大きさは写真のジャングルジムと比較してもらえれば,一目でわかっていただけるかと思います。神社の中の御神木木として崇められているようですが,そうではなくても畏怖の念を抱かせるようなものです。
大イチョウの足元


 下からボーっと見上げているだけで首が痛くなってきますが(笑),鮮やかな緑色は目を休ませてくれますね。黄色く染まる秋の夕暮れ時など,めっちゃ美しい眺めなんだろうなとも思いますが,銀杏が落ちるシーズン,あの強いにおいがどれほどのものか,こっちのほうが興味があったりして・・・(^^;ゞ

 ありゃっ?残念ながらここでちょうどフィルムが終わってしまいました。小江戸・川越にはここ以外にも見所や名所があるんですが,写真では紹介できなくなりました。江戸との物流で重要な役割を果たしていた新河岸川,蔵造り資料館や重要文化財大沢家など,この蔵造りの町並みの周りだけでも,じっくりと見ることができていないのもまだまだあるんですよ。ここから少し離れたところにも,川越城址や氷川神社など,歴史ある他のみどころもたくさんあります。検索サイトなどで情報を探されてみるのも良いかもしれませんです。

2000年の3回の訪問のときに作成し,2004年5月に再修正を実行しています

あしあと情報ファイルあしあと

・川越への交通(電車オンリー)
  池袋から:
    東武東上線の急行で川越市駅まで33分450円(JR埼京線や川越線を使うよりも,こちらのほうが安く早いです)
  新宿から:
    西武新宿線の特急「小江戸」号で本川越まで48分880円,快速急行だと約1時間470円

・川越に関するウェブサイト
  川越市ホームページ
  KAWAGOE INTERNET MALL



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